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医療脱毛ができない人とは。施術前の対応でリスクを避けるには

医療脱毛とは、発毛のもととなる細胞を医療用のレーザー機器によって破壊することで脱毛を行う施術です。

しかし、患者の状態によっては医療脱毛の施術ができないケースもあります。

美容クリニックの担当者のなかには、「医療脱毛ができないケースを押さえておきたい」「患者が医療脱毛できるかをどのように確認すればよいのか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、医療脱毛ができないさまざまなケースと、施術時の対応について解説します。


目次[非表示]

  1. 1.肌の状態で医療脱毛できないケース
  2. 2.疾患や体質により医療脱毛できないケース
  3. 3.一時的な原因で医療脱毛できないケース
  4. 4.美容クリニックで医療脱毛の施術を行うときの対応
    1. 4.1.カウンセリング時に十分に説明を行う
    2. 4.2.初めて医療脱毛を行う患者にはテスト照射を行う
    3. 4.3.施術前に医師が診察する
  5. 5.まとめ


肌の状態で医療脱毛できないケース

施術を希望する範囲の肌について、以下の状態になっている場合には医療脱毛が行えません。


▼医療脱毛できない肌の状態

  • ニキビ・炎症・傷がある
  • 日焼けしている
  • ほくろやシミがある
  • タトゥーをしている など


医療脱毛の際には、レーザーによる熱で肌に負担がかかることから、ニキビや炎症、傷がある場合には行えません。ただし、ニキビの場合、炎症が起きている赤ニキビでなければ医療脱毛を行う医院・クリニックもあります。

また、医療脱毛に用いるレーザーは黒色に反応しやすい性質を持ちます。日焼けやほくろ、シミ、タトゥーなどがあるとその黒色にも反応してしまうため、医療脱毛ができません。なお、医院・クリニックによっては、該当箇所の肌をテープで覆うことで医療脱毛を行っているケースも見られます。



疾患や体質により医療脱毛できないケース

患者が持つ疾患や体質によって医療脱毛できないケースがあります。


▼医療脱毛できない要因となる疾患・体質

  • 重度のアトピーやケロイド体質を持つ
  • 光アレルギーがある
  • 基礎疾患がある など


重度のアトピーやケロイド体質などの場合、医療脱毛に用いるレーザーの熱によって過度な炎症やケロイドが生じやすいと考えられます。また、光アレルギーの患者は、レーザーの光によってアレルギー反応を起こす可能性があります。

さらに、患者に心疾患をはじめとする基礎疾患があるケースでは、医療脱毛による刺激によって不整脈のような不測の事態が生じるリスクから、医療脱毛は行えないとされます。



一時的な原因で医療脱毛できないケース

患者の肌の状態や疾患・体質に問題がない場合でも、一時的な原因によって医療脱毛できないことがあります。


▼医療脱毛ができなくなる一時的な原因

  • 生理前・生理中の状態にある
  • 妊娠中・授乳中の状態にある
  • 予防接種を受けてから間もない
  • 一部の薬を服薬している


生理や妊娠・授乳などによってホルモンバランスが乱れていると肌トラブルが生じやすくなるため、医療脱毛の施術を避けるケースがあります。また、予防接種を受けたばかりの場合も、体調不良が生じやすいことから医療脱毛を行えません。

さらに、服薬している薬の種類によっては医療脱毛の施術を行うことで副作用が生じる可能性も考えられます。患者が服薬している薬については、すべて把握しておくことが重要です。



美容クリニックで医療脱毛の施術を行うときの対応

医療脱毛ができない状態の患者に施術を行ってしまうリスクを避けるには、施術前にカウンセリングやテスト照射、診察を十分に行っておくことが重要です。


カウンセリング時に十分に説明を行う

医療脱毛の施術を希望する患者に対しては、はじめに問診表を記入してもらったうえでカウンセリングを行います。

カウンセリングにおいては、患者の抱える悩みや希望を聞き取ったうえで、患者ごに合った施術内容を提案します。この際、医療脱毛で期待できる効果の程度や施術のリスクについても十分に共有しておく必要があります。


初めて医療脱毛を行う患者にはテスト照射を行う

テスト照射とは、医療脱毛に用いるレーザーの照射に対して患者の皮膚がどのような反応を示すのかを確認することです。


▼テスト照射の手順

  1. 肌の複数個所にレーザーを照射して、痛みの程度を確認する
  2. 照射直後の赤みや腫れなどを基に、アレルギーの有無や肌の状態を確かめる
  3. テスト照射後の1週間ほど、肌に異常が生じないかを患者に確認してもらう


テスト照射を行っておくことで、その患者に医療脱毛の施術を行って大丈夫かの判断が行いやすくなります。


施術前に医師が診察する

医療脱毛の施術を行う前には、医師による診察が必要です。診察の際は、肌や毛について質・状態の確認を行います。

診察結果を基に、医療脱毛の可否を判断して、最終的な施術内容のプランニングを行います。また、患者に合ったレーザーの出力設定も見極める必要があります。



まとめ

この記事では、医療脱毛ができないケースについて以下の内容を解説しました。


  • 肌の状態で医療脱毛できないケース
  • 疾患や体質によって医療脱毛できないケース
  • 一時的な原因で医療脱毛できないケース
  • 美容クリニックで医療脱毛の施術を行うときの対応


患者の肌の状態や疾患、体質などの要因によっては、医療脱毛の施術を行えない場合があります。また、そのほかにもホルモンバランスや体調の乱れ、服薬状況なども医療脱毛が行えるかに影響します。

美容クリニックで医療脱毛の施術を行う場合には、施術前にカウンセリングやテスト照射、診察などを十分に行っておくことで、医療脱毛によるリスクを軽減しやすくなると考えられます。

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